コラム

2025年09月26日

漢方薬剤師のよもやま話④「漢方で早く・確実に治すために!」

漢方治療は、基本的に根本から治す(体質改善)が目的です。
根本から取り組んでいく場合、ある程度の時間がかかります。

しかし、同じように漢方薬を飲んでいても「早く症状が改善する方」もいらっしゃれば、「症状の改善までに時間のかかる方」もいらっしゃいます。

 


 

漢方で早く・確実に治すためには?

①漢方薬をきちんと飲む

「早く、確実に症状が改善する方」は皆さん共通して、漢方薬を忘れずにきちんと飲んでいらっしゃいます。
「症状の改善まで時間のかかる方」は、30日分の漢方薬を35〜40日かかって飲んでいる方が多いです。

昔から、漢方薬を1日休めば症状が3日逆戻りすると言われているため、毎日継続して飲むことが大切です…!

下記のグラフははきちんと飲んで漢方薬の効果が持続し、は飲み忘れて漢方薬の効果が持続しない場合を表しています。

このように、漢方薬を継続して服用することで効果が安定し、症状の改善が持続することがわかります。
一方で、服用を忘れると効果が不安定になり、症状の改善が途切れやすくなります。

 

②毎日の養生も大切です


病気が好む食べ物や生活習慣を続けていると改善しにくい
ですから、それを変えていくことが非常に大事です!

分からないことや気になることがあればいつでもお聞きください。


 

漢方の効果は“3ヶ月目”から

血液が入れ替わるのに4ヶ月(120日)

体のほとんどの細胞が入れ替わるのに1年

骨は2年かかると言われております。

 

また、東洋医学では約3ヶ月を一つのサイクルと古くから見ています。

1〜2ヶ月で自覚症状に変化が表れない方でも、3ヶ月を終える頃に自覚症状の改善が見られる方が大勢いらっしゃいます。

 


まず3ヶ月間は漢方薬を忘れずに飲んで、養生をしてみてください!
きっと、良い結果が出るはずです。