コラム

2026年09月14日

漢方薬剤師のよもやま話53 「何を摂ればいいですか??(^_-)-☆」

長く漢方相談をしていますと、

「身体に良いものを、何か足したい」

という方が多くいらっしゃいます。

身体に良い食べ物。健康食品。
ビタミン。薬膳・・。

「何を摂れば、いいですか??」

じゃなくて、調子が悪いなと感じたら、食事量は減らしてみる。

2~3日続けて、食欲湧いて困るぐらいになれば、回復傾向です。

慢性病の場合、私は時々、

「足すことより、止めるのが先」と考えます。

身体は、本来「治ろう」としています。傷ができれば、自然にふさがっていく。

風邪をひけば、熱を出したり、汗をかいたりして回復しようとする。疲れれば、眠くなる。

私たちの身体には、もともと元に戻ろうとする力があります。

いわゆる自然治癒力ですね。

ところが慢性病では、その力がうまく働けない状態が続いていることがあります。

何が邪魔しているのでしょうか?

漢方では、

気が滞っていないか?
血が滞っていないか?
余分な水が停滞していないか?
冷えていないか?
胃腸が弱っていないか?

など、身体全体を見て考えます。

さらに、

睡眠不足、食べ過ぎ、運動不足、長年のストレスなどが重なっていることもあります。

一つだけが原因とは限りません。

小さな「治りにくい理由」がいくつも重なって、身体が治ろうとする力にブレーキをかけている。

身体は、ひょっとしたら、もうお腹一杯なのかもしれません。

滞っているものを巡らせる。余分なものを取り除く。

不足しているものを補う。冷えていれば温める。

そして、身体が自分で回復しやすい状態へ持っていく。

だから慢性病では、

「この病気には何を飲めばいいですか?」だけではなく、

「私の身体は、なぜ治りにくくなっているのだろう?」を

同時に考えてみることも大切です。

「何のサインだろう??」⇐ ココ大事です!!

食べる量を減らしてみる。スマホを見る時間を減らしてみる。
何となくしてしまっている日常の行動を減らしてみる

まず、

「治ろうとしている身体の邪魔をしているものは何だろう?」

そこを一つずつ見つけて、取り除いていく。

すると身体は、案外ちゃんと応えてくれるものです。

病気を治す力は、皆さんの体の中にあります。
漢方は、その力をそっと応援する医学です。