最近、ネット広告などを見ていますと、
「すぐに変わる!」 「一気に改善!」「簡単に~」
「秒で○○!」「これだけ飲めば~!」
こんな言葉をよく見かけます。確かに、目を引きますよね(^_-)-☆
でも、長く漢方に携わってきて思うことがあります。
人の身体は、そんなに単純ではありません。
長年の食生活、睡眠、運動不足、冷え、ストレス、考え方や生活習慣……。
慢性病の場合、それらが何年、時には何十年も積み重なって、今の身体が出来上がっています。
それを、
「これを飲めば、一気に体質が変わります!」とは、なかなかいかないんですね。
漢方・東洋医学には、
「急なれば、その標を治し、緩なれば、その本を治す」
という考え方があります。
「標」とは、今表面に現れている症状。
「本」とは、その奥にある病気の原因や病態です。
たとえば、激しい痛みや咳など、今つらい症状があれば、まず「標」を治すこともあります。
風邪の初期などでは、漢方薬が比較的早く働くこともあります。
だから、「漢方薬=ゆっくり効く薬」というのも、実は正しくありません。
しかし、慢性病は別です。
気が不足している。血が滞っている。水が偏っている。
胃腸が弱っている。身体が冷えている。
それらが複雑に絡み合っていれば、一枚一枚、糸をほどくように病態を整えていきます。
処方を変えたり、薬味を加減します。
そして、なぜ?今その症状が出ているのか? 心理的原因を探ります。
ストレスの根源や、思い込み、自分では気づかない思考のクセをケアしていきます。
ボタンを押せば「秒でリセット!」とはいかない。
でも身体は、少しずつ変わります。
疲れがとれ、「元気」が回復すれば、
小さな変化を重ねながら、身体全体が回復する方向へ動き始め、
慢性の病が消えていきます。
病気を治す力は、皆さんの体の中にあります。
漢方は、その力をそっと応援します。(^_-)-☆


