東洋医学では、身体の不調をいろいろな独特の「物差し」で診ます。
その中の一つが「気・血・水」です。
身体の中の「気・血・水」がバランスがとれるように漢方薬を使ったり、養生したりします。
今回はその中の「気」についてです。
「気」が低下すると、疲れやすい、元気がない、やる気が出ないといった「気虚(ききょ)」の状態になります。
「気」の巡りが滞って「気滞(きたい)」という状態になると、喉や耳が詰まる 、堂々巡りの思考、お腹が張るといった症状が出やすくなります。
「気」が一気 に上がってくる「気逆(きぎゃく)」という状態では、発作性の頭痛 、めまい 、イライラ、動悸、冷えのぼせ などの症状が現れることがあります。
◆気虚(ききょ)
気が不足してエネルギーが足りていない状態
・無気力
・疲労感
・だるさ
・食欲不振
・胃もたれ
・下痢しやすい
・体力がない
・風邪を引きやすい
◆気滞・ 気鬱(きたい・きうつ)
気の巡りが悪く滞っている状態・片頭痛
・憂鬱感
・不安感
・お腹が張る
・イライラしやすい
・耳閉感
・呼吸が苦しい
◆気逆(きぎゃく)
気の巡りが乱れ逆流している状態
・冷えのぼせ
・動悸
・発汗
・不安感
・嘔吐
・ゲップ
・呼吸困難
・頭痛
・めまい