長く漢方相談をしていますと、
「身体に良いものを、何か足したい」
という方が多くいらっしゃいます。
身体に良い食べ物。健康食品。
ビタミン。薬膳・・。
「何を摂れば、いいですか??」
じゃなくて、調子が悪いなと感じたら、食事量は減らしてみる。
2~3日続けて、食欲湧いて困るぐらいになれば、回復傾向です。
慢性病の場合、私は時々、
「足すことより、止めるのが先」と考えます。
身体は、本来「治ろう」としています。傷ができれば、自然にふさがっていく。
風邪をひけば、熱を出したり、汗をかいたりして回復しようとする。疲れれば、眠くなる。
私たちの身体には、もともと元に戻ろうとする力があります。
いわゆる自然治癒力ですね。
ところが慢性病では、その力がうまく働けない状態が続いていることがあります。
何が邪魔しているのでしょうか?
漢方では、
気が滞っていないか?
血が滞っていないか?
余分な水が停滞していないか?
冷えていないか?
胃腸が弱っていないか?
など、身体全体を見て考えます。
さらに、
睡眠不足、食べ過ぎ、運動不足、長年のストレスなどが重なっていることもあります。
一つだけが原因とは限りません。
小さな「治りにくい理由」がいくつも重なって、身体が治ろうとする力にブレーキをかけている。
身体は、ひょっとしたら、もうお腹一杯なのかもしれません。
滞っているものを巡らせる。余分なものを取り除く。
不足しているものを補う。冷えていれば温める。
そして、身体が自分で回復しやすい状態へ持っていく。
だから慢性病では、
「この病気には何を飲めばいいですか?」だけではなく、
「私の身体は、なぜ治りにくくなっているのだろう?」を
同時に考えてみることも大切です。
「何のサインだろう??」⇐ ココ大事です!!
食べる量を減らしてみる。スマホを見る時間を減らしてみる。
何となくしてしまっている日常の行動を減らしてみる
まず、
「治ろうとしている身体の邪魔をしているものは何だろう?」
そこを一つずつ見つけて、取り除いていく。
すると身体は、案外ちゃんと応えてくれるものです。
病気を治す力は、皆さんの体の中にあります。
漢方は、その力をそっと応援する医学です。


