コラム

2021年12月22日

風邪に「葛根湯」ではありません

「葛根湯」

一番有名な漢方薬かも?知れませんね(^_-)-☆
みなさんも、ご存じと思います。

「風邪の初期、風邪の引きはじめに・・葛根湯!!」

葛根湯を服用された経験がある方も多いと思います。

が、 実は・・・。

風邪薬としては葛根湯は、あまり、日本の風土に合ってません。

日本は、海に囲まれ、山が多く、水の豊かな「多湿」の国です。
葛根湯は、中国の砂漠が多くある乾燥の風土から生まれた漢方処方ですので、
日本での風邪の初期に見る、くしゃみ、鼻水にあまり対応してません。
ですので、簡単な説明になりますが、
まだ、「小青竜湯」の方が、日本の風土には合ってます。

そして、もうひとつ
風邪の時に葛根湯を服用する条件は「寒気」がある事。
秋口から冬の初期にかけては「寒気」がなくて、どちらかというと「のどが痛い」っていう症状が多いと思います。
その時は、葛根湯ではありません。銀翹散とか柴葛解肌湯などを使います。

また、胃腸が弱い方や、虚弱な方は、藿香正気散、参蘇飲などを使います。
藿香正気散は、胃腸かぜに!
参蘇飲は、総合感冒薬として、備蓄されると便利です。

もちろん、葛根湯は、風邪以外の症状には、よく使用されます。
肩こり、首凝り、顔面神経痛など肩から上の上焦の疾患には使用頻度が高いです。

風邪に対する漢方薬は葛根湯以外が、「意外」に、多いです(^_-)-☆

覚えてくださいね~~~(^_-)-☆