コラム

2026年05月11日

漢方薬剤師のよもやま話㉑「漢方は、難しい?? その1」

漢方を学ぶ機会はいろいろあります。
中でも、漢方のエキス剤を作っているメーカーの研修会でよく聞く話ですが
若手やいわゆる調剤薬局に勤める薬剤師さんから
「漢方は苦手です」とか
「漢方はよくわからない」とか
「漢方に挑戦したが、挫折した・・」とか 言われる事があります。
そして、
「どんな本を勉強したらいいですか?」とか
「入りやすい方法はありませんか?」とか
「この病気には、○○○湯ですか?」とか 聞かれます。

私も、一応薬剤師の端くれでありますから、その気持ちヒジョーーーによくわかります(^_-)-☆

漢方は一般の方でも、学べますが、一応、医療の範疇に入りますので、医師・薬剤師・登録販売者・鍼灸師など
が一般的に多いと思います。

特に、薬剤師は、西洋医学の 薬理学・薬物動態学・薬品作用学などを徹底的に学びます
最近は6年制になり、より高度なレベルですし、皆さん、勉強熱心で、真面目な方ばかりです。

西洋薬には、効能・効果があります。
この薬は、解熱・鎮痛に効果あります。とか、血圧降下作用あります。とか
血糖降下作用あります。とか・・画一的というか、的が絞られています。

漢方処方は、あいまいです。(-。-)y-゜゜゜

例えば、漢方家ならよく使う「柴胡桂枝湯」。

漢方メーカーの説明文書には
感冒・流感・肺結核などの熱性疾患・胃・十二指腸潰瘍・胆のう炎・胆石・肝機能障害
すい臓炎などの心下部緊張疼痛って書いてあります。

幅が広すぎですよね(^_-)-☆

西洋医学・薬学は薬と病名が関連しやすく、これを学ぶ・勉強する・追求する「クセ」がついているので
「風邪に葛根湯」「インフルエンザに麻黄湯」「胃腸虚弱に六君子湯」など
病名と漢方処方を結びつける「病名→漢方」に行きやすいです。

そして、臨床の現場で・・それが・・上手くいかなかった時・・次の手が・・出てこない・・(>_<)

病名漢方は、悪くはないですが、(実際、難しい疾患になれば、病名漢方になりやすい傾向はあります)
病気もたくさんありますし、それに対応する漢方処方を覚えるのも大変な作業になります。

あいまいな部分を、そういうものなんだと 思えるかどうかで 漢方技術の上達が違うと思います

これ、薬剤師が意外に 出来ないんですよね・・・。理論派で真面目ですからね・・。