コラム

2026年04月22日

漢方薬剤師のよもやま話⑳「漢方にも、流派、系統があります」

前回、漢方理論には様々あり、その物差し・基準を使って証を決めて、薬方を選択する話を書きました

その理論の中で、何を重要視するのか?で 系統が分かれました。

漢方の世界でも、仏教や茶道、華道などのように 流派があるんですよ。

古方・・日本古来からの、傷寒論・金匱要略を重んじる流派

後世方・・陰陽・五行と言った自然哲学を重視する流派。一貫堂医学も後世方と言われる

中医学・・生理学・病理学・薬学などの理論を使って、弁証治療を行う流派

もちろん、どれがいい、どれが悪いというものではなく

人を治すには、何が最適か?を求める為にあります。

中医学は、中国で生まれた独自の漢方体系をとりますので、中医学を学ばれた漢方の先生は

中医学の独特の漢方処方を使うことが多いと思います

古方と後世方は、全く別物ではなく、両方のいい所を併せ持った流派?も「折衷派」と呼ばれています

いいとこ取りをした、「折衷派」の代表が、江戸末期から明治時代に活躍した浅田宗伯先生です。

浅田宗伯先生が生み出された漢方処方が、昭和の時代に薬局・薬剤師に受け継がれ、

私が、教えて頂いた最初の漢方は、折衷派の「浅田流漢方」でした。