薬剤師となり、薬局の店頭で働いて、40数年となりました。
我々や少し下の世代の薬剤師は、病院や、製薬メーカーに就職後数年働いた後
薬局に就職する方が多いのですが、私は数件の薬局での修行の後、実家の薬局に戻ってきました
当店のホームページ「薬局長のご挨拶」にも書いてありますが、
最初に勤めた薬局の最初の年で「漢方薬で劇的な改善」を体験して以来、
漢方に魅せられて、継続して、研鑽してきました。
ですので、漢方歴も40年を超えてきました。
10年以上前に一時的にブログをやってましたが、継続できず・・(>_<)
今回より、コラム記事で、よもやま話、徒然なる話を再スタートします。(^^♪
さて
以前にも、このコラムで書きました (記事は こちら )
とても大事な概念ですので、もう一度書きますね。
東洋医学には「七情の内因なければ、六淫の外邪、犯さず」という言葉があります。
七情の内因
喜・怒・憂・思・悲・恐・驚のことで感情を意味します。
六淫の外邪
風・寒・暑・湿・燥・火のことでウイルスなどの病気の原因を表します。
(七情)が充実していると病気(六淫)になることはないが、(七情)が乱れると病気(六淫)に犯されますよという意味です。東洋医学では何千年も前から心と身体は密接な関係にあり治療対象にしてきました。
「五志の憂」と言います。
臨床的には自律神経失調症・更年期障害・不眠・うつ病・分裂病・知覚神経障害などの精神神経症の証決定にこの「五志の憂」を特に利用します。
「五志の憂」は全ての病の因となりうる為に特に漢方では重要視しています。
40数年、東洋医学の視点から、病気の治療のお手伝いをしていると
「病気」には「心理的要因」が大きくかかわっている事が、経験的にわかりました。
東洋医学・漢方薬の治療は、古い、昔からの療法と思われがちですが、
日々 研鑽・進歩を重ね、経験値を加えれば、解釈が変わり、新しい療法に生まれ変わります。
数千年からの人の「叡智」である、「東洋医学・漢方薬」と
「病気の心理的要因」を取り除く、オーダーメイドの治療法を提案していきます。
あせらず、あわてず、ニコニコ、たんたんと、あきらめずに
よもやま話を続けていきますね(^^♪