コラム

2020年12月22日

「東洋医学の根源」・・・「身土不二」(しんどふじ)と「ご馳走さま」(ごちそうさま)

前回までの「氣・血・水」はご理解頂けましたでしょうか?(^_-)-☆
「東洋医学・漢方」には、現代の西洋医学にはない様々な「物差し」があります。
「物差し」つまり、病気や身体の調子を判断するための「基準」みたいな物です。
「氣・血・水」もその一つです。

今回は、食養生の基本「身土不二」(しんどふじ)です。
親から子へ、代々受け継がれてきた食習慣で私たちの身体は出来上がっています。
良い事のみが受け継がれて来た「口伝(言い伝え)」の食習慣が「身土不二」です。

 

「身土不二」(しんどふじ)
つまり「身と土、二つにあらず」です。
人間の身体とその人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にある。
その土地、その季節の食べ物が良いとされていました。
昔の人の1日の移動距離は60km。 60km以内の食材を食べるのが基本です。
季節に応じた食材を食べ、自分の身体造りをしていきます。食養生の基本中の基本です。

 

「ご馳走さま」(ごちそうさま)
「馳走」(ちそう)・・馬を駆り立てる、そして走り廻る事です
「身土不二」である60km以内を馬を駆り立て、走り廻って、
季節の食材を手に入れて料理として出した。
それを食事として頂いたから、尊敬と感謝の意を込めて
「ご馳走様でした」(ごちそうさまでした)と食事の終わりに告げるのです。

「東洋医学・漢方」「日本語」・・素敵だと、思いませんか?(^_-)-☆

また、次回に続きます。