コラム

2021年03月30日

玄米はからだに良い??

先日、食欲不振で食べれず、体がしんどい方が相談に来られました。
60歳台後半の女性で、痩せておられます。
病院からもらっている薬を見せてもらうと胃薬、消化薬、骨粗鬆症薬、カルシウム剤、睡眠薬などでした。
いろいろ問診すると、冷え性であり、低血圧、貧血もある。
テレビを見て、健康に良いからと思って、日々、玄米を食べているとの事でした。

 

玄米は 漢方薬にも使われてます。
白虎加人参湯という漢方薬は、糖尿病に使用する事で有名です。激しい口渇(のどの渇き)を治します。
この白虎加人参湯に「玄米」が入ってます。働きは「寒・潤・降・散」です。

つまり、イメージとしては、
熱いものを冷やして、潤いで口の渇きを抑え、体の外に余分なものを排出する。
という感じです。

だから、メタボリックシンドロームの肥満体の方の糖尿病の方に、よく使われます。
玄米は、高血圧、肥満症、糖尿病などの方には効果があります。
しかし、上記の女性のようなやせ型、低血圧、貧血の方が玄米食を続けると、どうなるでしょうか?
ますます、冷えて、ミネラルが体の外に出て、貧血、骨粗鬆症が進みます。
この方には、玄米食を止めて頂き、白米を少し多めに食べて頂くようにお願いしました。

玄米は、身体に有毒な不純なものを外に出す働きがある反面、体に必要なミネラルまで排出する事があります。
ですので、
玄米を食べた方が良い方もいれば、食べてはいけない人もいます。
誰でも、いつまでも良いわけではありません。
現代人は、コンビニ、ファーストフードが手軽に手に入る時代で生活をしています。
油の摂取量は、江戸時代の100倍??と言われるぐらいです。
「熱」が体にこもる人が多くなるので、玄米が体に良いって報道されるのですねー
でも、全員にあてはまるものでは ありません。